犬がドッグフードを食べないのに「おやつは食べる」理由と対処法
まず確認すべきこと
「ドッグフードは残すのに、おやつはバリバリ食べる」という状況、うちの子もそうでした。私も最初は「わがままになってるのかな」「おやつばかり欲しがってるのでは」と心配になりました。でも実際には、理由はいくつか考えられます。
ドッグフードの選び方完全ガイドもあわせてご覧ください。
まず押さえてほしいのは、この状態はほとんどの場合「病気」ではなく「フードの見直し」で改善するということ。犬はおやつをがっつり食べられる元気があるので、食欲自体はあるんです。フードの何かに不満を持っているだけかもしれません。
あわてずに、次のようなポイントを順番に確認してみてください。
よくある原因
1. フードの味や匂いに飽きている
同じフードを何ヶ月も続けていると、犬によっては飽きてしまうことがあります。特に超プレミアム系の自然派フードは添加物が少なく、香りが控えめ。おやつの強い香りに負けてしまうんです。逆に、安価なフードでも油脂の強い香りがついているものは食いつきが良いこともあります。
嗅覚が人間よりもずっと発達している犬にとって、「匂い」は食欲のスイッチです。フードの香りが弱いと、食欲がわきにくいのも自然なことなんです。
2. フードの硬さや粒の大きさが合っていない
小型犬やシニア犬の場合、粒が大きすぎて噛みにくいという理由でフードを避けることがあります。「カリカリは噛むのが面倒だけど、柔らかいおやつなら食べやすい」という状態です。特に歯のトラブルがある犬は、硬い粒を避けがちです。歯茎の痛みや歯のぐらつきが原因で、硬いものを噛むのを嫌がることもあります。
3. フードの味付けが淡白すぎる
ドッグフードは栄養バランスを重視しているぶん、おやつほど味付けが濃くありません。人間で言えば「栄養満点の玄米ごはん」と「味つきのおにぎり」の違い。おなかがすいていれば玄米も食べます。目の前におにぎりがあれば、そっちを選びますよね。
4. 食べるタイミングや環境のストレス
食事の時間に他のペットが近くにいたり、飼い主さんが忙しくてそわそわしていると、犬は落ち着いて食べられません。おやつは手渡しでリラックスした雰囲気の中で与えることが多いので、その違いも関係しています。
家でできる範囲の対処
ドッグフードにトッピングを加える
一番手軽なのは、フードの上に湯通しした鶏のささみや無添加の野菜スープを少しだけかける方法。香りがついて食いつきが変わることが多いです。ただしトッピングに頼りすぎると、トッピングなしでは食べなくなるので、量は控えめにしてください。
ぬるま湯でふやかす
ドライフードにぬるま湯(40度くらい)を少量かけて30秒ほど置くと、香りが立って食べやすくなります。粒がふやけることで歯ごたえも和らぎ、シニア犬や小型犬にもおすすめです。詳しいふやかし方はペットフードの選び方とよくある悩みまとめでも紹介しています。
フードを違う銘柄に切り替えてみる
同じ銘柄を長く続けているなら、原材料や香りの違うフードに切り替えるのも選択肢。切り替えは今のフードに新しいフードを2〜3割混ぜるところから始めて、1週間ほどかけて徐々に割合を増やしてください。急な切り替えはお腹を壊す原因になります。
食事の時間と場所を一定にする
毎日同じ時間・同じ場所でごはんを出すことで、犬も「ごはんの時間」を習慣として認識します。食事前の散歩も効果的で、適度な運動でおなかがすくとフードへの関心が高まります。
こうした工夫で改善しない場合は、小型犬向けドッグフードの選び方も参考に、粒のサイズや硬さの観点からフードを見直してみるのも一案です。
やってはいけないこと
おやつをあげ続ける
「ごはんを食べないからおやつでしのぐ」を続けると、犬は「フードを残せばおやつがもらえる」と学習します。これがいわゆる「おやつ要求」の悪循環。フードを食べなくてもおやつを与えるのは、できるだけ避けてください。
フードを頻繁に変えすぎる
食いつかないからといって数日おきに違うフードを試すのは逆効果です。犬の消化器官は新しいフードに慣れるのに時間がかかります。最低でも1週間は同じフードを続けて、様子を見ましょう。
無理やり食べさせる
口をこじ開けてフードを入れたり、強い口調で叱ったりするのはストレスになるだけ。食事の時間が「怖い時間」になると、余計に食べなくなります。
獣医師に相談すべきサイン
以下のような症状がある場合は、単なる「好き嫌い」ではなく体調の問題が隠れている可能性があります。
- フードだけでなく水も飲まない
- 体重が減っている
- 嘔吐や下痢を繰り返している
- 口臭が強い、よだれが多い
- 口元を気にする仕草をする
- 元気がなく、ぐったりしている
特に歯周病や口腔内のトラブルは、フードを食べない原因としてよく見られます。心配なときは早めの受診をおすすめします。
よくある質問
Q. フードを食べないのに元気はある。大丈夫ですか?
元気があれば緊急性は低いです。まずは原因の切り分けを。1日程度なら様子を見ても問題ありませんが、2日以上続く場合は一度獣医師に相談してみてください。
Q. ドッグフードに飽きることはありますか?
あります。特に同じ銘柄を半年以上続けている場合、犬によっては飽きを感じることがあります。ローテーションで違う銘柄を取り入れるのも一つの方法です。
Q. おやつを完全にやめるべきですか?
しばらくおやつを控えめにして、フードを食べる習慣を取り戻すのが優先です。フードをしっかり食べられるようになってから、トレーニング用に少量のおやつを再開するのが理想的です。
Q. シニア犬はフードを食べなくなりやすいですか?
シニア犬は嗅覚や味覚の衰え、歯のトラブルなどでフードを食べなくなることがあります。シニア犬向けの柔らかいタイプのフードや、小粒のフードに変えると改善することが多いです。猫がフードを食べないケースでも似たような理由があります。犬と猫では対処法が少し異なります。
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食欲不振が続くとき、嘔吐や下痢をともなうときは要注意です。体重減少や元気がない状態も、フードの問題だけで判断せず、獣医師に相談してください。

